巡-めぐる-が産まれた理由

めぐること。それは、生きること。

「巡 -めぐる-」という名前には、ふたつの想いを込めています。

ひとつは、身体のなかを"めぐる"こと。食べたものが消化され、栄養となり、いらないものは外へと運ばれていく。この当たり前のはたらきが滞ったとき、わたしたちは肌の不調や、重だるさや、気分の沈みとして、それを感じます。腸のなかの菌たちが元気にはたらいてくれること。それが、めぐりの出発点だと考えました。

もうひとつは、季節と暮らしが"めぐる"こと。春のたけのこ、夏のきゅうり、秋の大根、冬のかぶ。日本のぬか床は、四季のうつろいを、そのままお漬物に映してきました。旬のものを、旬のうちに、菌のちからで美味しくいただく。この循環のなかに身を置くだけで、暮らしはふしぎと整っていきます。

巡が生まれたのは、ある日の小さな問いからでした。

「ぬか床を始めてみたいけれど、毎日かき混ぜる自信がない」「ひとり暮らしだから、量が多すぎても困る」「失敗したら、もったいない」――そんな声が、わたしの周りにあふれていました。

ならば、はじめての方が、肩のちからを抜いてはじめられるぬか床をつくろう。

麹屋ならではの上質な米糀を加え、味わいに深みととろみを宿しました。冷蔵庫で育てられるサイズに整え、お手入れの頻度もぐっと抑えています。チャック付きの袋のままでも、お気に入りの器に移しても。あなたの台所に、すっと馴染むかたちを目指しました。

きゅうりを一本沈めて、翌日とり出す。ただそれだけのことが、こんなにも豊かな営みだったのか――そう思い出していただけたら、これほどうれしいことはありません。

巡は、はじまりの一品です。けれど、つきあいが長くなるほど、味わいも深まっていく。あなたの暮らしと一緒に、すこしずつ育っていく、生きた発酵食です。

▼ 「巡 -めぐる-」を手にとってみる

巡 -めぐる-